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完全復刻版 新寶島 手塚治虫生誕80周年記念完全復刻

原本からの復刻

原本からの復刻

復刻が決まった「新寳島」ですが、昭和22年1月30日初版の原本はとても貴重なものであり、出版から60年以上の年月が経過していることもあって、その状態は決して良いとは言えません。今回、「新寳島」の復刻に当たっては、「いかに原本を傷めず当時の状態を再現するか」、という部分に最も注力して作業を行っています。
通常の復刻マンガは、誤字や脱字を修正しますが、今回の「新寳島」のセリフは書き文字であり、資料としての貴重性がとても高いので、勝手には直せないという判断の元に、今回は一切修正を加えずに行っています。

復刻に使用した原本

  • 「新寳島」昭和22年1月30日初版の原本。程度は良好だが、62年の月日を感じさせる。

    「新寳島」昭和22年1月30日初版の原本。程度は良好だが、62年の月日を感じさせる。

  • 原本の口絵部分。表紙と比較すると、色味が十分残っているのが判る。

    原本の口絵部分。表紙と比較すると、色味が十分残っているのが判る。

  • 原本の奥付部分。定価のところへ修正が入っている。

    原本の奥付部分。定価のところへ修正が入っている。

  • 有名な冒頭のシーン。良好な状態を保持しているが、汚れなどは相応にある。

    有名な冒頭のシーン。良好な状態を保持しているが、汚れなどは相応にある。

作業を行う上で

冒険の海え

「新寳島」の初版本は、出版から60年以上経過していることもあって退色が進んでおり、作業を進める上で、当時の色がどれだけ再現できるかが大きな問題となりました。そこで、他の版や、手塚記念館に保管されている版の色味を参考にし、出来る限り当時の色を復刻することに努めています。名画の修復に近い作業を、行っています。

実際の作業

  • 原本をスキャンした状態。色味が悪く、かすれや一部に剥離している部分も散見される。

    原本をスキャンした状態。色味が悪く、かすれや一部に剥離している部分も散見される。

  • 色味を戻した状態。まだ剥離は残っているが、かなり印象が変化した。

    色味を戻した状態。まだ剥離は残っているが、かなり印象が変化した。

  • 完成! 剥離部分やかすれを丹念に手直しし、当時の印象を最大限に表現する状態に。

    完成! 剥離部分やかすれを丹念に手直しし、当時の印象を最大限に表現する状態に。

  • 本文部分も、汚れやかすれを取り、この状態まで復元を行う。本文部分も、汚れやかすれを取り、この状態まで復元を行う。

    本文部分も、汚れやかすれを取り、この状態まで復元を行う。

  • ヒゲオヤヂ

    今回の復刻を行っている、有限会社オフィスアスクの制作現場。

    今回の復刻を行っている、有限会社オフィスアスクの制作現場。

復刻にあたり

冒険の海え

「新寳島」の復刻にあたり、如何に当時の状態を再現するか、という部分に力点を置いて作業を行っています。ご覧頂いたように復刻作業は行われています。発売をお楽しみにしてください。